公開日:2021-03-15
最終更新日:2026-05-10
ルイヴィトンヴェルニ財布リカラー事例|シミや色あせをブラックに再染色したBefore After
シミ、色あせ、汚れが目立つヴェルニ素材の財布を、ブラックへ再染色し、艶感のある仕上がりへ整えました。さらに後半では、ヴェルニをマットブラックに仕上げる場合の考え方も解説します。
今回は、マンツーマンの対面コンサルを受講いただいているコンサル生が仕上げた、ルイヴィトン ヴェルニ財布のリカラー実践事例です。
ルイヴィトンのヴェルニは、エナメル特有の光沢感が魅力のシリーズです。
ただし、明るい色のヴェルニは、シミ、色移り、色あせ、汚れが目立ちやすく、通常のクリーニングだけでは改善しにくいことがあります。
そのため、状態によっては元色に戻すのではなく、元の色より暗い色へリカラーする判断が必要になります。
今回の事例では、シミや色あせが目立つヴェルニ財布を、ブラックへリカラーして見栄えを整えていきます。
今回のルイヴィトンヴェルニ財布リカラー内容
今回行った作業内容は、以下の通りです。
| リペア内容 |
|
|---|
| リカラー内容 |
|
|---|
リカラー前の状態
まずは、リカラー前の状態をご覧ください。
シミ・色あせ・汚れが目立つBefore


リカラー前は、ヴェルニ表面にシミ、色あせ、汚れが目立つ状態でした。
ヴェルニ素材は光沢があるため、きれいな状態では高級感が出やすい一方で、シミや色移りがあると非常に目立ちやすい素材です。
特に明るいカラーのヴェルニは、通常のクリーニングだけではシミが取り切れないことがあります。
そのような場合は、無理に元色へ戻そうとするよりも、ブラックのような暗めの色へリカラーした方が、仕上がりの完成度を高めやすくなります。
ブラックへリカラーした後の状態
こちらが、ブラックへリカラーした後の状態です。
艶感のあるブラックに仕上げたAfter


ブラックへリカラーしたことで、リカラー前に目立っていたシミや色あせが目立ちにくくなりました。
また、ヴェルニ特有の艶感を活かしながら仕上げることで、財布全体に引き締まった印象が出ています。
エナメル素材のリカラーは一見難しそうに見えますが、通常のレザーとは違い、表面の状態と工程を正しく見極めれば、比較的作業工程を整理しやすい面もあります。
ただし、何も考えずに顔料を乗せるだけでは、剥がれや色落ちにつながる可能性があります。
大切なのは、ヴェルニ素材に合った下地処理、カラー溶剤、トップコート、艶調整をセットで考えることです。
ルイヴィトンヴェルニ財布リカラー手順
今回の通常ブラックリカラーの作業手順は、以下の流れです。
- アルコール剤で表面をクリーニングする
ヴェルニ表面の汚れや油分を落とし、リカラー前の状態を整えます。 - 素材に合った塗布方法でブラックへリカラーする
筆やエアブラシではない専用の塗布方法を使い、ムラを抑えながら色を入れていきます。 - 色止めトップコートを行う
リカラー後の色落ちや剥がれを抑えるため、素材に合ったトップコートで仕上げます。 - 撥水加工とエナメル艶出しを行う
ヴェルニらしい光沢感を整え、販売写真でも見栄えする状態へ近づけます。
ルイヴィトンヴェルニ財布をマットブラックにリカラーした事例
ヴェルニ素材をマット調にするにはどうすればよいのか、という質問をいただくことがあります。
そこで、通常の艶ありブラックとは別に、マットブラック調の仕上げも試しています。
マットブラックリカラーAfter


マットブラックにすると、通常の艶ありヴェルニとは違い、落ち着いた印象に仕上がります。
ただし、ヴェルニ本来のエナメル感を活かす仕上げとは方向性が変わるため、商品として販売する場合は、購入者に伝わる写真と説明文を工夫する必要があります。
また、マット調にする場合は、通常の艶あり仕上げよりもムラや塗布跡が目立ちやすくなるため、作業方法の選び方が重要になります。
ルイヴィトンヴェルニ財布をマット調にリカラーするポイント
ヴェルニをマット調に仕上げる場合、特に重要なポイントは以下の2つです。
- 色落ちや剥がれを防ぐため、素材に合った溶剤を使う
ヴェルニのエナメル面は、通常の革表面とは性質が異なります。ただ顔料を乗せてトップコートするだけでは、剥がれや色落ちが起きる可能性があります。そのため、トップ層の膜を強くする溶剤と、マット調にするための艶調整溶剤を組み合わせることが重要です。 - ムラや筆目を防ぐため、マット調ではエアブラシを使う
ヴェルニ素材をマット調にする場合、筆でリカラーすると筆目やムラが出やすくなります。また、厚塗りになると型押しされたルイヴィトンのロゴの溝が埋まり、不自然な仕上がりになりやすいため、薄く均一に塗れるエアブラシが向いています。
艶ありブラックとマットブラックの違い
ヴェルニ財布をブラックにする場合、艶あり仕上げとマットブラック仕上げでは、見え方と販売時の印象が変わります。
| 艶ありブラック |
|
|---|---|
| マットブラック |
|
転売用として考えるなら、基本的にはヴェルニらしい艶ありブラックの方が、素材本来の雰囲気を活かしやすいです。
一方で、マットブラックは雰囲気を変えたい場合や、検証用、差別化用としては面白い仕上げです。
ルイヴィトンヴェルニ財布で初心者が注意すべき点
ヴェルニ財布は、リカラーによって印象を大きく変えやすい一方で、仕入れ時の状態判断を間違えると難易度が上がります。
| 初心者向き |
|
|---|---|
| 初心者は避けたい |
|
ブランドリペア転売では、何でも直せば利益が出るわけではありません。
直しやすく、売れやすく、利益が残りやすい商品を選ぶことが重要です。
ルイヴィトンヴェルニ財布リカラーのまとめ
今回のルイヴィトン ヴェルニ財布は、シミ、色あせ、汚れがある状態から、ブラックへリカラーしました。
作業内容としては、アルコール剤による表面クリーニング、素材に合った方法でのブラックリカラー、色止めトップコート、撥水加工、エナメル艶出しです。
さらに、検証としてマットブラック仕上げも行い、艶ありブラックとの違いも確認しました。
今回のポイントをまとめると、以下の通りです。
- ヴェルニ財布はシミや色あせが目立ちやすい素材
- クリーニングで落ちないシミは暗めの色へリカラーする判断が重要
- ブラックリカラーは、ヴェルニの艶感を活かしながら見栄えを整えやすい
- マットブラック仕上げは、艶ありとは塗布方法と見せ方が変わる
- 仕入れ前に、表面状態・内装・金具・販売価格を確認することが大切
ブランドリペア転売で成果を出すには、リカラー技術だけでなく、素材ごとの判断、仕入れ基準、販売写真での見え方までセットで考える必要があります。
今回のようなヴェルニ財布の事例を積み重ねることで、エナメル素材の扱い方や、暗色リカラーの判断基準も身につきやすくなります。
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